思った以上に心身に影響する「音」
当たり前のことですが、耳は閉じることができません。
それなのに人はあまり音に注意を払いません。
車や電車の走行音やエアコンや冷蔵庫などの機械音、流れ続けるテレビの音……。
「そんなに気にならない」と思うかもしれません。
しかし、それは聞こえなかったことにしているだけ。
家の匂いは家人だけ気づかないように、音や匂いに人は慣れることで適応するからです。
実際には、知らない間に心身に影響を与え続けているのです。

寝てもスカッとしない…
それは音のせいかも?
人は一定の状態を保つ恒常性があり、外からの影響を好みません。
それなのに不快な音にさらされ続けると、自律神経が乱れてしまいます。
結果、不眠や頭痛、動悸、下痢/便秘、食欲減退といったさまざまな不調が慢性化するように……。
気分が落ち込んだり、仕事や勉強の効率も下がります。
人にとって不快な音のひとつが、大きな音。
60dbを超えると不快に感じるといわれていますがこれは洗濯機が出す程度の音。
それであれば、もしかしたら自分も、と思う人も多いでしょう。



快適な音を取り入れて
不快をリセット
心身に悪影響を与える不快な音があるようによい影響をもたらす快適な音も存在します。
代表的なのは自然音。
川のせせらぎや波の音、鳥のさえずりなど、自然にある音には自律神経を整えて睡眠を改善したり気分の向上、集中力や認知機能を高めるといった働きがあります。
意識的に自分を整えるのは難しいことですが上手に音を利用して自分をととのえていきましょう。




秋葉原駅クリニック院長
大和田潔先生
情動に働きかける音はとても重要
騒音から殺人事件に発展することがあるように、音というのは情動に大きく影響します。それだけ影響するにもかかわらず、他の感覚に比べると人は音に対して無頓着だと感じます。体に栄養が必要なように、脳には栄養としての音も必要です。パフォーマンスの高い毎日を過ごすためにも、上手に音を取り入れていきましょう。
耳から脳へ
至極の音体験
